当事業団は、兵庫県が昭和39年に設置し、県内各地に86の事業所を運営する県下最大の社会福祉法人です。
約3,000名の職員が福祉と医療の専門的サービスを提供し、県民福祉の向上を図る実践者として、行政・地域団体・住民との連携を図りながら、福祉と医療の専門的機能を発揮し、誰もが地域で支え合い、自分らしく生きる社会の実現を目指しています。
淡路島内は、くにうみの里以外にも、洲本市に五色精光園(障害者支援施設)、洲本市五色健康福祉総合センター(特別養護老人ホーム)、淡路市にあわじ荘(特別養護老人ホーム)の4つの施設を運営しています。

社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団
しゃかいふくしほうじんひょうごけんしゃかいふくしじぎょうだん
- 医療・介護・社会福祉
- 島外
- 職場見学OKインターンシップあり年間休日120日以上教育制度あり時短勤務制度あり産休・育休あり研修制度あり育休取得率90%以上資格取得支援制度あり高卒採用あり女性比率が高い平均勤続年数10年以上体を動かすのが好き手に職をつける企業サイト・採用サイトあり島のくらしに密着
会社のこと、ねほりはほりインタビュー
もう肉体労働とはいわせない!力にたよらないケアで
業界の職業病にNO!?くにうみの里 所長木村 正明 兵庫県内で89施設(2021年4月時点)と、多くの福祉施設を運営しているそうですが、今回は淡路島にある「くにうみの里」について伺います。
兵庫県社会福祉事業団にはたくさん施設がありますが、くにうみの里は新しいほうで、開設からまだ5年目(2021年時点)の特別養護老人ホームで、入所90名、ショートステイ10名の施設です。県立病院の跡地ということもあって敷地も建物も広く、のびのびした生活空間と働きやすい環境が整っています。
廊下も広くて歩きやすいし、インテリアも温かみのあるオシャレなカフェのような雰囲気ですね。これは心地いい……。ところで、この施設では「ノーリフティングケア」という介助方法を推進しているそうですね?
はい。2016年の開設時からノーリフティングケアを推進しています。介護業界では長年腰痛が課題となっており、実は働く人の半分以上がなんらかの腰痛症状がある、という業界データもあるくらい、介護業界では腰痛が深刻な課題です。腰痛が理由で退職される方も少なくないんです。
特に、ご利用者が住居として毎日の生活をされる場ですから、食事・トイレ・入浴・運動・レクリエーションなど、1日に何回もお部屋から移動する機会があります。その度にベッドから車いすに移ってもらったり、上体を起こしたりして、ご利用者の身体を抱える介護を1日に何回も繰り返します。
さらに、職員はそれぞれ数名のご利用者を担当しますから、その回数は相当なものです。お年寄りの方といえど体重は何十キロもありますから、腰に大きな負担がかかります。
腰痛を理由に退職される方もいるとは驚きです。でも腰をやられるとツライですもんね……。
それに、負担がかかるのは職員だけじゃないんです。例えば、ご利用者を職員が前から抱え上げる時、ご利用者の脇の下に負荷が一点集中してしまうので、骨の弱さという高齢者の持つ特性によっては、ケガや骨折のリスクが高くなります。
このように、従来の方法だと職員、ご利用者双方に負担がかかってしまうということで、ノーリフティングケア、持ち上げない介護に取り組んでいます。
例えば、ベッドから車いすへの移動のとき、ご利用者の身体をハンモックのようなもので包んで支え、人力ではなくリフトを使って移乗します。持ち上げるときに職員の手という「点」で支えるのではなく、ハンモックの「面」で支えるので、負荷が分散されてバランスもとれ、ご利用者にとっても安定感のあるケアができます。
また、ベッド上でご利用者の身体を上下、左右に移動したいときも、ベッドと身体の間につるつるしたシートを敷き込むことで、ほとんど力を入れずに移動することが可能になります。
このように、人力ではなくいろいろな福祉機器、福祉用具を使って工夫することで、双方の負担を減らし、ケガや事故も未然に防ぐというのがノーリフティングケアです。
お互いにとってメリットがあるなら、どんどんノーリフティングケアを推進していきたいですね!健康一番!
でも、そう簡単ではないんです。ノーリフティングケアのメリットは非常に大きいですが、これまでなかなか業界に定着せずにきたようです。
今までの抱え上げる介護に慣れた職員さんにとっては、抱え上げないという考え方に180度変える介護になるので、その意識を変えていくのは本当に大変だと思います。くにうみの里でも、ベテラン職員はかなり苦労をしていました。でも、一旦ノーリフティングケアに慣れると今までやっていた抱え上げる介護には戻れないって言ってます。
ノーリフティングケアはご利用者も身体が楽なのでとても好評で、職員も腰痛に悩まされることもなく、また、力がほとんど必要ないので何歳になっても長く働くことができるんです。実際にこの施設がオープンして以来、業務の中で発生した腰痛が理由で休職や退職をした職員はゼロです。この規模の施設だと、正直なところ通常なら1人や2人はあってもおかしくないんですけどね。
職員さんが長く働けるのはいいことですねー。では、くにうみの里では全員がノーリフティングケアを行っているんですか?
採用時、新しい職員には必ずノーリフティングケアの研修を行っています。介護未経験だと他の方法を知らないので、すんなり受け入れることができるようです。
研修を受けると、介助する方もされる方もいいものだと認識してもらうことはできるので、少しずつ浸透はしています。ちなみに、職員の取り組みをまとめた「ノーリフティングケア・ノート」は、一般販売もしています。施設内だけでなく、ご家庭でも簡単に活用できるテクニックもいろいろあって、手書きのイラスト入りでとてもわかりやすいので、みなさまに役立ててもらえると嬉しいですね。
まだまだ課題はたくさんありますが、くにうみの里ではノーリフティングケアが標準になっています。課題をクリアしながら、ご利用者と職員さんの両方にとっていい環境を目指していく。これも働きかた改革のひとつかもしれませんね。では、ノーリフティングケア以外にも取り組んでいることはありますか?
くにうみの里は、移転した県立病院の跡地を活用して建てられましたが、その県立病院は、地元住民の方から長年親しまれていた施設でした。そのような場所であったということを大切にして、くにうみの里でもオープン当初から「“つながろう” 人と地域とくにうみの里」をキャッチフレーズとして掲げていて、地域に開かれた場所になることを目指しています。
ありがたい事に地域の方々からお声かけをいただき、これまでに定期的に合唱団や太鼓チーム、地元高校の演劇部の方などが来て下さり、発表の場として使っていただいたり、月替わりで作品展をひらいてもらったり。「くにうみ音楽会」「くにうみ美術館」と呼んで、どなたでも参加できるようにしていますが、そうやって地域の方に自然と足を運んでもらって、ご利用者との交流の場ができるようにしています。
また、1階地域交流スペースにはキッズスペースやおもちゃライブラリーもあります。くにうみの里のすぐ隣には、認定こども園があって、そこに通うお子さんが保育士さんと遊びにきて下さり、にぎやかに走り回ったりしてますので、施設内にとても活気が出て、ご利用者の元気の源にもなっています。
老人ホームって、世間では少し閉鎖的なイメージがあるのですが、そんなことは全然なくて、もっともっと開かれていい施設なんです。さらに地域の方に親しまれる施設にしていきたいと、職員みんなでいろいろとアイデアを考えています。
地域交流スペースも窓が大きいというか、全面が窓でものすごく開放感のある空間だし、人の集まれる場所としては最高ですね!では最後に福利厚生などのアピールもお願いします!
法人としてたくさんの施設を運営していて、職員も全部で3,000名ほどいるので、福利厚生は充実しています。育児休業も子が3歳になるまで取得できますが、女性だけでなく男性の取得率ももっとあげていきたいと思っています。
老人ホームだけでなく、兵庫県内で医療系・障がい者支援などいろいろな福祉施設を運営しているので、幅広い分野の職種を経験し、どんどん専門性を高めることもできます。女性管理職も増やしていく計画で、キャリアアップのチャンスもたくさんありますよ。
あとノーリフティングケアはくにうみの里だけではなく、法人内の他の施設でも推進しています。ここ、大事なところですね。
人と接することが好きな方が向いているのはもちろんですが、福祉の分野でも最近は、理系の方もたくさんおられます。理系の方でも充分に能力を発揮できると思います!
介護業界で働く人にとって職業病ともいえる腰痛も、くにうみの里なら心配無用!県内89施設という規模の大きさを利用して、幅広い知識と経験をもった介護のプロフェッショナルを目指すことも可能!介護の高みを目指す方には最高の環境かも!?ホンネで教えて、社員さん!
支援課前川さんに
一問一答-
会社の好きなところはどこ?
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社内外の研修への参加や資格取得の推進など、スキルアップの支援が充実しているところです。
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入社前後で変わったところ(会社の印象)は?
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職員の意見や提案を集約するシステムが整備されていて、実際に提案が採用されることが多いことです。
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仕事のおもしろさって?
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開設5年目であり、施設設備や福祉用具の整備、支援員の知識・技術が日に日に成長しているところです。
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今後挑戦したいことは?
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ご利用者ひとりひとりが安心安全に暮らせる支援が、コロナ禍でも十分に提供できるよう、知識と技術を向上させていきたいです。
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どうして淡路島の会社を選んだの?
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淡路島で生まれ育ち、住みやすく自然や環境がよいからです。
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淡路島で大好きな場所はある?
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生まれ育った淡路島という島自体が好きです。
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プライベートの過ごし方は?
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休日は自宅で子供と一緒に過ごし、ひとりの時は映画鑑賞をして過ごしています。
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求職者へ一言!
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職員の身体にやさしく、利用者さんの身体にもやさしい介護を目指しています。ここで一緒に楽しく学びませんか!
わが社のシーン集めました
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玄関から見渡す1階、幅たっぷりの廊下 -
5月、吹き抜けの1階地域交流スペースには、大きな鯉のぼりが泳ぐ -
月に1回、ボランティアを招き、音楽会を開催 -
ご利用者と地域の子供達が施設内で自然な形で交流 -
2階の廊下を活用した月替わりの作品展示 -
ノーリフティングケアの施設内研修 -
外部講師を招いての機器の説明と「立ち上がりリフト」の研修 -
ウエストポーチには、いつでも使えるようスライディンググルーブが常あり -
市内のシューフィッターさんにご利用者の足の状態を見ていただいています
会社早わかりデータ
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誇れる数字
0人
くにうみの里開設以来、腰痛を理由に退職した職員は、ゼロ!!
それだけ、ノーリフティングケアが、浸透してきているってことが誇れることです。 -
会社を動物で表すと
犬
人々にとって身近な存在であり、癒し犬のように心に寄り添った支援を目標に日々全職員が取り組んでいることや、番犬のように頼られ、安心感を持っていただけるような存在でありたいと考えています。 -
従業員数
2,969人
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平均勤続年数
10年
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男女比
- 男性
- 44%
- 女性
- 56%
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会社の自慢
うちの会社は淡路島で1番
地域とつながりのある
会社です当事業団は、利用者様の日々の生活の豊かさや、心と体の健康、地域の人々とのつながりを大切にしています。
例えば、運営施設の1つであるくにうみの里では「“つながろう”人と地域とくにうみの里」をキャッチフレーズに365日施設を開放し、地域交流スペースや語らい広場を中心に、音楽会・美術館・ワークショップなど、様々な活動を行っています。 -
おもしろ制度・取り組み
高齢者施設では、ノーリフティングケアを推進しており、一部の施設は「ひょうごノーリフティングケアモデル施設」に認定されています。
介助する際に「持ち上げない」「抱え上げない」「引きずらない」を目的に、リフトをはじめ、さまざまな福祉用具の活用やケアスキルを活用し、利用者様の褥瘡予防や関節制限の緩和・職員の腰痛予防など、双方に負担が少ない安心・安全なケアを提供する介護を取り入れています。 -
今後の野望
ノーリフティングケアをさらに浸透させ、ノーリフティングケアの魅力を広めることで、働いてみたいという方がどんどん押し寄せる施設になること。
代表者ってこんな人
施設の職員の皆さんと一緒に考えることを大切に、日々業務にあたっています。くにうみの里所長木村 正明
誕生日 1970年08月15日 血液型 A型 出身高校/
部活兵庫県立出石高等学校/
野球部出身大学 日本福祉大学社会福祉学部第Ⅱ部 趣味 山登り 宝物 職場の同僚のみなさん 好きな映画 ポセイドン・アドベンチャー 座右の銘・
好きな言葉そこに山があるから 若手職員のからのメッセージ
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会社の好きなところは?
高齢者介護は大変なイメージもありましたが、くにうみの里では書道クラブやピアノ教室、パン販売、季節の行事など、沢山の行事や活動があります。
そのような時間を楽しく、学びながらご利用者様と過ごすことができるのが、この職場の好きなポイントです。
また、利用者支援では、色々な福祉用具を用いるため、ご利用者様や自分の体を守るための介助支援も学べ、勉強になります。
皆さんも、ぜひそんな仕事を一緒にやってみませんか!支援課 女性
会社概要
所在地 〒651-2134 神戸市西区曙町1070 代表電話番号 078-929-5655 創業・創立 1964年 基本金 1,100万円 売上高 非公開 勤務条件
給与 - 院卒:188,300円
- 大卒:180,300円
- 短大卒:164,200円
- 専門卒:164,200円
- 高卒:161,600円
昇給 年1回 賞与 4.3ヶ月 諸手当 勤務地手当、通勤手当、業務手当、扶養手当、超過勤務手当、夜勤手当、期末勤勉手当、資格手当、住居手当(採用後3年間は加算措置あり)一部地域除く)、夜勤従事者処遇改善加算金、交替制変則勤務手当、福祉・介護職員等処遇改善に伴う加算にかかる特例一時金、介護職員等処遇改善に伴う加算にかかる特定特例一時金
※業務手当、資格手当、夜勤手当、超過勤務手当は、業務実績に応じて翌月に支給勤務地 洲本市、淡路市、神戸市西区、神戸市北区、明石市、小野市、三木市、赤穂市、佐用郡佐用町、豊岡市、美方郡、朝来市、丹波篠山市、丹波市 勤務時間 7:30~16:15/8:45~17:30/10:45~19:30/12:15~21:00/20:45~7:45(実働8時間) 休暇 - 休日:週1日以上(変形労働時間制) 国民の祝日、12月29日~1月3日、土曜日、日曜日の日数を勤務表に割り振る。
- 有給休暇:1年間に20日(初年度は15日)
- 介護休業、病気休暇、特別休暇、子の看護、家族の介護など
福利厚生 ①困ったときに
災害見舞金、療養補助金、生活資金の貸付など
②健康な暮らしを応援
人間ドック補助金、乳がん・子宮がん検診補助など
③子育て支援
出産見舞金、育児休業(子が3歳まで取得可)配偶者の出産に係る休暇など
④ライフワークバランス
厚生休暇(リフレッシュ休暇)、ボランティア休暇、サークル活動の助成など免許 資格取得支援制度あり 定年 60歳まで(再雇用制度有 65歳まで) 採用情報
担当課名 人事管理課 直通電話番号 078-929-5655 メールアドレス saiyo@hwc.or.jp 入社後の流れ 3月中 配属先の内示
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4月1日 新規採用職員辞令交付式
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赴任後 先輩職員による職場内でのOJTにより、仕事に関する知識技術を習得
併せて、4月以降、法人本部主催の新規採用職員集合研修を受講備考 ※この掲載内容は、2022年3月31日時点のものです。
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